英国人の生活習慣を垣間見る
情報社会の今日、ますます世界は小さくなろうとしています。しかし当然知っていると思っていることも時には「そうなの?」と思うこともあります。そこで今回は英国人の生活習慣を垣間見てみたいと思います。
まずロンドンの地下鉄。行ったことがある方は覚えていると思いますが、エスカレーターで立つ人は右に立つ。東京では左に立ちますが、関西では右。なんだかおもしろいですね。(本当は止まって両側に立った方が良いと思います)
英国人は少しの雨では傘はさしません。ほとんど霧雨が多いからです。霧雨をドリズルと言います。シンプルなトラッド・ジャンパーを「ドリズラー・ジャケット」と言いますが、雨除けジャケットから名前がつきました。
ハンカチで、人前で鼻をかむのは失礼でも何でもありません。日本ではハンカチでチーンはちょっとと思いますけど…生活習慣の違いですね。ただし鼻をすするのはタブーです。(今は大抵ティッシュで鼻をかみます。ハンカチを持たない男性は多いようです。多くのトイレにはペーパータオルがあるからですかね?)ところで英国には日本のような大きなハンカチ売り場はありません。
電車やバスは時間通りには来ません。しかし誰も怒ったりしません。大人ですから。そういえば、英国では「行列は一つの文化」になっています。後ろの人は、前の人がモタモタしても決してイライラしません。行列を楽しんでいるように見えます。
でも人前で居眠りは厳禁。馬鹿にしていることになります。日本の偉い方々がある場所でよくやっていますね。
英国ではペン字の公式文書はブルーのインクが基本です。日本もインクは同様な感じがしますが、いまや黒いボールペン字に見慣れました。
ドアを通るとき、前の人は、後ろの人がいたらドアはあける。締めたら失礼な人と思われますよ。
基本的に毎日、風呂には浸かりません。毎日、風呂に入る日本人と大違いですね。汗をかかない。湿度の違いでしょうか。
食事では金曜日は魚の日と言われています。肉ばっかり食べては申し訳ないということかも知れません。しかし日曜日はサンデー・ローストと言われロースト・ビーフでガッつり。ということで、代わりに月曜日は軽く。ミート・フリー・マンデー(肉無しデ―)と言われています。 じゃがいもは、どの食事にもついてきます。
パブでエールやビールは男子の日常です。しかし楽しく語り、ゆっくり飲むだけで物はあまり食べません。(日本の居酒屋は世界で人気上昇中です)
洗剤で洗った食器はすすぎません。これってほとんどの日本の方々が驚かれるようです。洗剤がついたまま布巾で拭きます。(食洗器は別)
あと、エレベーターでは基本的に閉ボタンは押しません。閉まるボタンを押す日本人はせっかちなのでしょうか。閉ボタンのないエレベーターも多くあります。そしてエレベーターでは「笑顔」を見せる。「敵ではありません」のサインです。
思いつくまま記しましたが、まだまだいろいろ生活習慣の違いはあります。
文化というものは優劣ではありません。独自の進化を重ね、できたものです。
違いを認め尊ぶ。それがダイバーシティ(多様性)の時代と言えそうです。