英国の食文化の話をしましょう

英国の食文化の話をしましょう - POLO BCS(ポロ・ビーシーエス)

「英国の食の話」と聞けば、まさかと思う方も多いでしょう。さすがに英国の食べ物が美味しくて英国観光に行きたいという人は少ないと思います。観光には四つの柱があります。それは「気候条件」「自然」「歴史文化」「食事の楽しさ」だと言われています。そうすると英国は「食」では旅行者を呼べません。あんまりはっきりしない気候の分野でも不利です。しかし観光収入はものすごく多いのです。英国に行きたいという人が多いことの証明です。

では、英国の食は耐えられないものなのか。住めば都です。食べれば懐かしくなります。英国人の朝食はイングリッシュ・ブレックファーストが有名です。いわばフル・ブレックファースト。

柔らかめのソーセージ、ベーコン、焼きトマト、マッシュルーム、目玉焼き、ベークド・ビーンなどがどっさり。これにトーストなどがついて、ジャムやママレードなどを塗って食べます。朝からボリュームいっぱい食べます。対するフランスはコーヒーとトーストなどで朝は簡単です。

英国に行って食事をするとき、ちょっと感じるのは「味」が薄い事です。これはいいかげんにしているのではなく、味は「人の好み」の文化が浸透しているからです。テーブルにある塩、コショウ、ソース類を好きに使います。

英国料理で有名なのは「ローストビーフ」です。いつも食べているのかと言えばそんな事はありません。サンデーローストといって日曜日に食べることが多いようです。時間がかかるからでしょうか。

さて、英国人の主食は何でしょうか。間違いなく「ジャガイモ料理」でしょう。ベイクドポテト、各種のパイ料理、大きめのジャガイモを四方に開いて中に具を挟むジャケットポテトなどが有名です。ちなみに英国人は年に94キロのジャガイモを食べると報告されています。日本人の4倍です。ジャガイモの種類は80種以上あります。スーパーでもいろいろ並べてあります。

ベイクト用、ボイル用、ロースト用、マッシュ用など好みに合わせて使い分けます。ホクホク系、ねっとり系、大ぶり、固め、など本当にいろいろあります。

何故英国の食事がこうなったか。それは歴史と文化の成せるわざ。「英国の食事はどうも」なんて言わないで。歴史を感じながら味わってください。英国の中華料理は美味いし、昔から英国ではカレーは国民食になっています。 新しいGOOD LIFEの誕生です。