世界は日本に向いている。 文明から文化の時代へ
和と豊かさの象徴 福助人形。微笑ましさを感じます。
AIの進化は止まらないところにきました。便益は人々に幸福をもたらします。
しかし「過ぎたるは及ばざるがごとし」のたとえもあります。
1990年代の後半、英国では「クールブリタニア」という国家政策がスローガンとして打ち出されました。ファッションや音楽、アート、ポップカルチャーまで、英国文化を世界に発信しようと言うわけです。自国の良さの再発見です。
産業革命を起こし、世界の金融センターとして名をはせる英国が、文明的な価値から文化的な価値を重視しだしたのです。
農地の刈り取りをイメージした都会のビルの中のオブジェ。ここは日比谷です。
「食と生きる」をメッセージしたオブジェ。
日本もいま独特な生活文化が評価され、世界中で注目されています。
もともと農耕文化の国であった日本は「和や繋がり、そして節」を重視しなければ、皆で暮らしていけない国でした。このほか道、型、徳、美も日本文化の特徴でしょう。
農業が楽しくなるグッドデザインの日本のトラクター。日本のお家芸です。
しめ縄と盆栽で客をもてなすカフェ。体験価値の時代に日本文化が生きてきます。
その昔、日本は多くを英国に学びました。武士道と騎士道。類似点も多くあります。暮らしや建築のあり方も、多くを欧米から学びました。そして今その独自性を楽しみに多くの訪日客が増えています。
江戸村のとくぞう - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
外壁を残し再建する九段会館。世界の多くの開発は「そこにある価値を残す」です。新しい開発論では「オーガニック・グロース」と言われています。
独特の美意識をもつ皇居の前の松の広場。盆栽と同様、日本独自の美学です。
「クールブリタニア」の話に戻ります。もともと、英国は文化的なものに造詣の深い国ですが、改めて「文化政策戦略」をスローガンにしたのです。音楽、アート、ミュージカルなどなど。当然、伝統を残すという生活観も強まりました。
都市部で増えている、近代ビルの中のレトロな理髪店。超上級な客層に好まれているようです。現代の日本です。
実は世界中で自国の文化を表明しようという動きがあります。日本の食文化はユネスコの無形世界遺産になっていますが昨年、日本酒も世界遺産になりました。
東京 日比谷の「OKUROJI」歴史の中のレトロ・モダニズムを感じます。
残せるものなら残す。再生できるものなら再生する。人間にとって大事なものはなにか。今日も「OKUROJI」の一角でセミナーがありました。
「OKUROJI」の異空間でのセミナー。話が染みてきます。
さて、ここまで、文化と生活観に関して徒然なるままに記しました。実に今は世界の大転換の時代です。IT、AIは加速して進化します。文明と文化は正規分布の形をとると思っています。時代が進むほど心に響くものが好まれます。新しい時代をむかえPOLO BCSも進化を続けながら、守るものはまもる。
それが「服」が似合うひと、「森林(もり)」が似合うひと。をスピリットとするPOLO BCSの矜持だと思っています。歴史・文化を守りながら進化する。
今年も、POLO BCSをよろしくお願い申し上げます。